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MY Diary ロハスタウン高松からお届けするグットミュージックダイアリー
2008年7月12日

CHET BAKER

CD 004.jpg


昔、演奏をしていた麻布のジャズクラブに、ある夜、演奏を終えたチェット。ベーカーのバンドメンバーが来たことがあります。
このクラブにはテレンス・ブランチャードたちやいろんなジャズミュージシャンたちが他のホールでライブを終えた後、アフターアワーズでやってきました。
連れてくるのは友人のミュージシャンのトランペッター、ヒロ川島君。
彼は新宿のジャズクラブJでチェットと共演し、後に彼から誕生日にトランペットを送られた(!)人。今ラブノーツという素晴らしいユニットを組みチェットのスピリットをついでいます。//www.lovenotesjoy.com/
さて今日のご紹介はCHET BAKER SINGS。
ヒロ川島によるとマイルスを敬愛するチェットはそれまでの浪々と歌うジャズボーカルに対しクールな美学、叙情性を確立した男性ボーカル。
よってそれまでのバンド全体をダイナミックに録音する方法と異なり、チェットの前には専用の1本のマイクが置かれ彼のボーカルは別チャンネルで録音された訳です。
後にボサノバにも連なるこの美しいジャズへのアプローチは、僕の印象だとまるで青白い炎のような美しさがあって、彼のボーカルにもトランペットにも同じ「うた」が底辺に流れている。
エムズシステムスピーカーで体験するチェット・ベーカーの声と音楽は彼のこの「うた」の魅力が聴く人の心で感じ取れる素晴らしいものです。
伝わってくる響きは彼のスピリットをその瞬間そこに感じさせてくれます。
当時多くの女性たち(もちろん男性も)を魅了したこの美しさ、是非体験してみてください。