2008年4月29日

国立市(医師)桑尾定仁さん

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『波動スピーカー”MS1001”との出会い』
私が波動スピーカーMS1001を知ったのは国立にある中華レストラ『杏仁坊』でした。このレストランの店内にはいつもジャズやボサノバが流されており、落ち着いた雰囲気の中で食事が楽しめる素敵な店です。
ある日、新しいタイプのスピーカーを使用したミニコンサートが行われると聞き、期待に胸を膨らませて出かけました。初めて出会ったMS1001はメインスピーカーのセッティングとしては決して普通ではない位置、つまり鴨居の近くにセッティングされていました。
しかも、紙で出来た短い筒の両端に小さなフルレンジスピーカーが固定されていましたので、正直なところ、『いかにも鳴らない』、否、『鳴るはずがない』との第一印象でした。ところが、スピーカーの前に立つと、ジョアン・ジルベルトが私のすぐとなりでギターを演奏し、歌っているかのようです。名器と言われるステレオは目の前に広がる奥行きのある音場を再現し、音の明確な定位を示しますが、これとは全く異質で体験したことのない雰囲気でした。
15年くらい前でしょうか、これと同様の体験をしたことがあります。
知人に良い音を聴かせるから来ないかと誘われ、彼の自宅を訪問した時です。
一畳ほどもあるパーチクルボードの中央をくり抜き、同軸型フルレンジスピーカー(シーメンス社製)が一本固定されただけの粗末なスピーカーに、アナログプレーヤーと小さな管球式アンプとの組み合わせでしたから、見るからに『良い音がするはずがない!』と思っていた矢先、スピーカーから奥行きのある澄みきった極上の音楽が聞こえてきたのです。鼓膜へのストレスは全くありませんでした。スピーカーが密閉式かバスレフ式しかありえないと考えられていた時代でしたから、この衝撃はとてつもなく大きく、これ以来、ブランドへのこだわりや固定観念を捨てました。MS1001がちょうど同じ様な衝撃を与えてくれました。コンサート後、すぐに購入し、色々な音楽を愉しんでいます。もちろん『杏仁坊』のメインスピーカーもMS1001となりました。再現する音はハイ上がりで、独特のクセを感じますし、大編成のオーケストラの演奏なども決して得意ではありません。当然、小口径のフルレンジスピーカーにとっては過酷とも言える要求です。ところが、ジャズやボサノバの再生では、まるで演奏者と一緒に音楽を演奏し、歌っているかのような感動を与えてくれます。つまり、音のエネルギーが体全体を包み込むような音場を再現してくれるのです。現在、筆者の書斎ではミニホームシアターのメインスピーカーとして活躍しており、疲れた心と身体を癒してくれています。能率も高く、(波動エネルギーにより)肌で感じるスピーカーですので、聴取する位置も無視できます。気楽に音楽を愉みたいという方々には打ってつけのスピーカーと思います。
最後に、MS1001との出会いを与えてくれた開発者の三浦光仁氏とスタッフの方々には心より敬意を表します。