2009年4月18日

ロイヤルケア

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エムズシステムを導入して
私は介護付有料老人ホームの施設長を生業としている。
当施設において音楽というと、遠くで聞こえる有線放送ぐらいであまり縁のないものであった。
そんな日々が続く中、A様という方がご入居された。
A様はご自宅に音楽を聴くためだけの部屋を増設するほど、音楽に対し相当なこだわりをお持ちの方である。
そんなA様より、
「食事をするスペースに音楽がないのは寂しすぎる。どうにかそういった設備をお願いできないか?」
というご要望があった。
音楽に対し一際こだわりを持つA様からのご要望…。
これはちょっとやそっとのシステムでは許されないであろうということはすぐに把握できた。
そこで以前鹿庭様より紹介していただいた‘エムズシステム’を思い出した。
そのシステムで初めて曲を聴かせていただいたとき、音楽に疎い私でさえ、音の広がり、深さ、聴きやすさを感じたものであった。
何より高齢者の方は、少なからず聴力に問題を抱えている方が多い。
聴きやすさというのは、システムを選択する上で大きなウエイトを占める。
エムズシステムはそういった点も含めて非のつけようがなかった。
さて、エムズシステムを導入してからというもの、毎食レストランに音楽が流れるようになった。
A様が持っているCDをTPOに合わせて選択し、流してくださっている。
食事シーンも心なしか会話が弾み、明るくなったようにさえ感じられる。
「これは最高の設備を入れてくれたね。私も選曲のしがいがあるよ。」
A様からも太鼓判をいただくことができた。
現在では、食事のときだけでなく入居者様が集まるところには必ずエムズシステムも持ち込まれる。
持ち運びにもそれほど労を費やさないという点も当施設にとっては大きな魅力の一つである。
今後色んな場面においてエムズシステムが登場し、主張しすぎない程度に、かつその場に溶け込み、違和感なく、よい雰囲気を増長させてくれる役割を担い続けてくれるに違いないと考えている。
『入居者様の生活において欠かせないもの』として、エムズシステムの大きな存在が、これからは入居者様とともに時間を共有していくであろう。